Accessフォームで検索機能を作る方法｜初心者にもできるやさしい手順

こんにちは、なかぜんです！

Accessでデータを検索したいとき、テーブルやクエリを開いてフィルターをかけるのはちょっと面倒ですよね。そんなとき便利なのが「フォームに検索機能をつける」方法です。

「検索ボックスをつけたい」「選択した条件で絞り込みたい」そんな悩みを解決するために、今回は初心者の方にもわかりやすく、フォームでの検索機能の作り方をご紹介します。

フォーム検索の仕組みとは？
フォーム検索の作り方
よくあるミスと注意点
応用編：複数条件で検索してみよう
まとめ：検索フォームで業務を効率化しよう！

フォーム検索の仕組みとは？

フォーム検索の基本は、「テキストボックスやコンボボックスで条件を入力し、その内容で表示されるレコードを絞り込む」ことです。

たとえば、以下のような検索画面を作ることができます。

名前であいまい検索
日付で絞り込み
カテゴリや担当者などを選択してフィルター

フォーム検索の作り方

ステップ①：検索フォームを作る

まずは空白のフォームを作成し、以下のようなコントロールを配置します。

テキストボックス： 検索ワードを入力する用（例：txtSearchName）
コマンドボタン： 検索実行ボタン（例：cmdSearch）

ステップ②：検索条件を適用するVBAを書く

以下のようなコードを検索ボタンに設定します。

Private Sub cmdSearch_Click()
    Dim strFilter As String
    If Not IsNull(Me.txtSearchName) Then
        strFilter = "[氏名] Like '*" & Me.txtSearchName & "*'"
    End If

    ' サブフォームや連続フォームに絞り込みを適用
    Me.Filter = strFilter
    Me.FilterOn = True
End Sub

解説： このコードでは、txtSearchNameに入力された文字をもとに、「氏名」フィールドに対して部分一致（Like ‘*検索語*’）の条件を設定しています。

ステップ③：リセットボタンで全件表示に戻す

ついでに、リセット用のボタン（例：cmdReset）も用意しておきましょう。

Private Sub cmdReset_Click()
    Me.FilterOn = False
    Me.txtSearchName = Null
End Sub

よくあるミスと注意点

フィールド名（例：[氏名]）のスペルミスに注意
Filterプロパティの使い方を間違えるとエラーになることがあります
Filterはレコードソースのあるフォームでしか使えません（単票フォームなど）

応用編：複数条件で検索してみよう

たとえば、「名前」と「部署」で絞り込む場合は、条件をつなげればOKです。

Private Sub cmdSearch_Click()
    Dim strFilter As String
    strFilter = "1=1" ' 初期条件

    If Not IsNull(Me.txtSearchName) Then
        strFilter = strFilter & " AND [氏名] Like '*" & Me.txtSearchName & "*'"
    End If

    If Not IsNull(Me.cboDept) Then
        strFilter = strFilter & " AND [部署] = '" & Me.cboDept & "'"
    End If

    Me.Filter = strFilter
    Me.FilterOn = True
End Sub

ポイント： 条件を「AND」でつなぐことで、複数項目の検索ができます。