こんにちは、なかぜんです。業務用Accessアプリを作っていると、「設計書ってどう書けばいいんだろう…」「ドキュメント整備が後回しでつらい…」と感じること、ありませんか? 私もかつては「使えるからいいか」と思っていたら、急な仕様変更や引き継ぎで大慌て…という経験をしました。そこで今回は、上級者向けに「実際に役立つ」「今すぐ書けそう」な設計書とドキュメントの作り方をご紹介します。安心できる語り口で、丁寧に進めますね。
1. アイキャッチとしての導入:なぜ設計書とドキュメントは重要か
設計書をちゃんと書いておくと、仕様変更への対応時間がぐんと短くなります。ドキュメントが整っていれば、他のメンバーや後輩にも説明しやすく、チーム全体の生産性アップにもつながります。
- メリット①:保守性が高まる → 変更やバグ修正が効率的に
- メリット②:引き継ぎがスムーズ → 文書で情報が残り、口頭伝達の漏れを防ぐ
- メリット③:自分の思考整理になる → 設計を見直す機会にも
2. 見出しを使ったわかりやすい構成
2.1 設計書の基本構成(テンプレート例)
最低限、以下の項目を設計書に含めておくと後々すごく助かります:
- 目的・背景
- 機能一覧・概要
- テーブル定義(フィールド名、型、説明)
- クエリ/フォーム/レポートの仕様
- VBAモジュール構成と概要
- 外部連携・注意点
2.2 ドキュメント整備の範囲と維持方法
ドキュメントは「作って終わり」ではなく、使いながら更新していくことが肝心です。バージョン履歴を設けたり、更新日を明記しておく習慣も大切です。
3. 実際のコード例や画面イメージ(コードは必ず解説付きで)
3.1 テーブル定義セクション
フィールド名 | 型 | 説明 |
---|---|---|
CustomerID | Long Integer | 顧客を一意に識別するID |
CustomerName | Short Text(100) | 顧客名 |
これは「Customer」テーブルの定義例です。視覚的にわかりやすく整理することで、新人や他チームでも理解しやすくなります。
3.2 VBAコード例と解説
Private Sub btnSave_Click()
On Error GoTo ErrHandler
' 入力内容をテーブルに保存する処理
Me.Dirty = False
MsgBox "保存しました", vbInformation
Exit Sub
ErrHandler:
MsgBox "エラー発生:" & Err.Number & " - " & Err.Description, vbCritical
End Sub
解説
– Me.Dirty = False
:現在のレコードを反映して保存状態にする
– On Error GoTo ErrHandler
:エラーが発生したら ErrHandler に飛ぶ流れを作る
– MsgBox で成功/失敗を可視化すると、動作確認がしやすいです
3.3 画面イメージサンプル
フォーム構成やレポートのレイアウトは、図示(スクリーンショット)を入れると非常にわかりやすいです。以下のようなイメージで設計書に貼ると効果的です(実際はWordやOneNoteに貼って、PDF化がおすすめ):
- フォームの写真+主要コントロールの注釈付き
- レポートのプレビュー画面/レイアウト図
4. 注意点やよくあるミス
- テーブル定義に更新履歴を書いておくのを忘れやすい → 「変更日」「変更内容」欄を追加設計に入れましょう。
- VBAモジュールの説明が不足 → モジュールごとに概要コメントを必ず最上部に記載します。
- UI構成を言葉だけで説明 → 必ずスクリーンショットか図解を入れて感覚的にも理解しやすく。
- コードを書く → テスト→本番、の手順を雑にしてテストログが残らない → テスト実施日と結果を設計書に入れておく習慣を。
5. 応用ポイント
慣れてきたら、以下のような応用を検討してみましょう:
- Access VBAで設計書自動生成ツールの導入(テーブル定義をExcelに吐き出すなど)
- Gitなどのバージョン管理とドキュメントの同期管理(Accessファイルとドキュメントの一元化)
- ドキュメントと実行アプリを連携させたHelp機能の追加(F1で説明文表示など)
6. まとめ:学べたことと次のステップ案内
今回は、「設計書の構成」「具体的なコード例」「画面イメージ」「注意点」「応用ポイント」を、上級者目線で丁寧に解説しました。
学べたこと:
- 設計書に必要な項目とその整理のコツ
- コード例を交えた書き方と解説
- 見落としがちな注意点とその対策
- 今すぐできる応用アイデア
次のステップとしては、まずはご自身のAccessアプリの仕様を設計書テンプレートに当てはめてみましょう。最初は骨組みだけでもOK。使いながら少しずつ肉付けしていくことで、「やってみたい!」「自分でもできそう!」という実感が得られるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。なかぜんでした 😊
