こんにちは、なかぜんです!
Accessを使っていると、「テーブル同士をつなぐ“リレーションシップ”って何?」と疑問に思う方、多いですよね。
リレーションシップは、Accessのデータベースを上手に使うための“土台”のような存在。
この記事では、リレーションシップの基本的な考え方から、実際の作成方法、注意点や応用ポイントまでをわかりやすく紹介します!

リレーションシップってなに?
テーブル同士の「つながり」をつくる仕組み
Accessでは、データを「テーブル」という単位で管理しますが、実務では複数のテーブルを使ってデータを整理することが多いです。
このとき、テーブル同士を関連づけるのが「リレーションシップ(関係)」です。
例:顧客テーブルと注文テーブル
たとえば、以下のような構成があったとします。
- 顧客テーブル(主キー:顧客ID)
- 注文テーブル(外部キー:顧客ID)
このとき、顧客IDを使って2つのテーブルを関連づけることで、「どの顧客がどの注文をしたか」が一目でわかるようになります。
Accessでリレーションシップを設定する手順
① リレーションシップ画面を開く
- Accessを開いたら、上部メニューの「データベースツール」タブをクリック
- 「リレーションシップ」を選択すると、専用の画面が開きます
② テーブルを追加する
画面にテーブルが表示されていない場合は、「テーブルの表示」ボタンから必要なテーブルを追加します。
③ 関連づけたいフィールドをドラッグ
たとえば、「顧客テーブルの顧客ID」を「注文テーブルの顧客ID」にドラッグして結びつけます。
④ リレーションシップの詳細を設定
以下のような設定画面が表示されるので、必要に応じてチェックを入れましょう。
- 参照整合性を有効にする:データの整合性を保つために基本的にチェック推奨
- 連鎖更新・連鎖削除:中級者向け、特定条件下では便利
設定が完了したら、「作成」をクリックすればリレーションシップが完成します!
注意点とよくあるミス
- 主キーが設定されていない:主キーがないとリレーションシップが作れません。
- データ型が一致していない:結びつけるフィールド同士の型が違うと設定できません。
- 一対多・一対一の違いを理解していない:設計ミスにつながることも。
中級者向け!リレーションシップ応用ポイント
連鎖更新・連鎖削除を使いこなそう
リレーションシップの設定画面で「連鎖更新」や「連鎖削除」にチェックを入れると、主テーブルの値が変更・削除された際に、関連テーブルにも反映されるようになります。
リレーションシップを元にクエリを組む
リレーションシップを正しく設定しておくと、クエリ(抽出・集計処理)でもJOINが自動で組まれるので、非常に効率的です。
まとめ:リレーションシップはAccessの設計の要!
今回は、Accessにおけるリレーションシップの基本と作成手順、注意点について解説しました。
- リレーションシップはテーブル同士の“つながり”を作る仕組み
- 主キー・外部キーを使って関係を設定
- 整合性のチェックや連鎖オプションで実務的な管理が可能
Accessでしっかりとリレーションシップを組むことで、ミスのない設計や効率的なクエリ作成が実現できます。
「ちょっと難しそう…」と思っていた方も、この記事をきっかけにぜひ挑戦してみてくださいね。
次回は「クエリを活用したデータの抽出と集計方法」について解説する予定です。お楽しみに!
それでは、また次の記事でお会いしましょう♪
なかぜんでした!
