AccessとExcelの連携テクニック｜初心者でもできる業務効率アップ術

こんにちは、なかぜんです。
日々の業務で「Accessで管理しているデータをExcelで集計したい…」「Excelで作った表をAccessに取り込みたい…」そんなお悩み、ありませんか？

AccessとExcelをうまく連携させることで、手作業のミスを減らしたり、集計作業のスピードがグンと上がったりと、業務効率が大きく改善します。

今回は、初心者さんでも安心して取り組める「AccessとExcelの連携テクニック」をご紹介します。

AccessとExcelを連携する基本方法
1. 1. ExcelからAccessにデータを取り込む
2. 2. AccessからExcelにデータをエクスポート
VBAでAccessとExcelをもっと自動化！
注意点とよくあるミス
応用テクニック（中級者向け）
1. クエリ結果をそのままExcelに出力する方法
まとめ：AccessとExcel連携のメリットと次のステップ

AccessとExcelを連携する基本方法

1. ExcelからAccessにデータを取り込む

Accessには、Excelファイルを簡単に取り込む機能があります。

Accessを開き、［外部データ］タブを選択
［新しいデータソース］→［ファイルから］→［Excel］を選ぶ
Excelファイルを指定して、インポートまたはリンクを選ぶ

インポートすればAccessのテーブルに取り込まれ、リンクを選べばExcelファイルを直接参照する形になります。

2. AccessからExcelにデータをエクスポート

今度は、AccessのデータをExcelで使いたい場合。

クエリやテーブルを開いて［外部データ］タブから［Excel］を選択
保存先やファイル名を指定
エクスポートウィザードに従って出力

ボタン一つで、Excelファイルに出力できて便利ですね。

VBAでAccessとExcelをもっと自動化！

VBAを使うと、もっと柔軟に連携できます。ここではAccessからExcelにデータを出力する基本コードをご紹介します。

' Excelにデータを書き出すVBA例
Sub ExportToExcel()
    Dim xlApp As Object
    Dim xlBook As Object
    Dim xlSheet As Object

    Set xlApp = CreateObject("Excel.Application")
    Set xlBook = xlApp.Workbooks.Add
    Set xlSheet = xlBook.Sheets(1)

    ' データを書き込み（例としてフィールド名と値）
    xlSheet.Cells(1, 1).Value = "社員名"
    xlSheet.Cells(1, 2).Value = "所属"
    xlSheet.Cells(2, 1).Value = "田中 太郎"
    xlSheet.Cells(2, 2).Value = "営業部"

    ' Excelを表示して保存
    xlApp.Visible = True
    xlBook.SaveAs "C:\Users\Public\AccessToExcel.xlsx"

    Set xlSheet = Nothing
    Set xlBook = Nothing
    Set xlApp = Nothing
End Sub

ポイント解説：

CreateObject("Excel.Application")でExcelを起動
Workbooks.Addで新しいブックを作成
Cells(x, y).Valueでセルに値を書き込む
Visible = TrueでExcel画面を表示

注意点とよくあるミス

ファイルの保存先パスに日本語や全角文字があるとエラーになることがあります。
Excelのバージョンによってはファイル拡張子（.xlsと.xlsx）の違いに注意が必要です。
AccessとExcelを同時に操作するので、処理が終わったらオブジェクトをNothingで開放しましょう。

応用テクニック（中級者向け）

クエリ結果をそのままExcelに出力する方法

' クエリをExcelにエクスポート
DoCmd.TransferSpreadsheet _
    TransferType:=acExport, _
    SpreadsheetType:=acSpreadsheetTypeExcel12Xml, _
    TableName:="Q_社員一覧", _
    FileName:="C:\Users\Public\社員一覧.xlsx", _
    HasFieldNames:=True

このコードを使えば、クエリ「Q_社員一覧」の結果をExcelに書き出せます。クエリを毎回更新すれば、最新のデータを自動出力できます。