こんにちは、Accessブロガーのなかぜんです。
今回は、Accessを使う上でとても便利な「パラメータクエリ」の使い方について、実例を交えてわかりやすく解説していきます。
1. パラメータクエリってなに?
Accessの「パラメータクエリ」は、クエリを実行する際にユーザーに値を入力させ、その値をもとに抽出条件を変更できる仕組みです。
▼ たとえばこんな場面で便利!
- 特定の顧客名で売上データを絞り込みたい
- 任意の日付範囲でデータを抽出したい
- 入力された社員番号に対応するレコードを表示したい
検索条件をその都度変えられるので、固定条件よりも柔軟性が高くなります。
2. パラメータクエリの作り方(基本編)
▼ ステップ1:クエリを作成
まずは、対象のテーブルを使って選択クエリを作成します。
▼ ステップ2:抽出条件に「[]」で囲んだ文を入力
たとえば、顧客名で絞り込む場合:
[顧客名を入力してください]
このように入力することで、クエリ実行時に入力ボックスが表示されます。
▼ 実例SQL
SELECT * FROM T_売上 WHERE 顧客名 = [顧客名を入力してください];
実行すると、次のような入力ダイアログが出ます。

3. パラメータクエリの応用例
▼ 日付の範囲で抽出したい場合
「開始日」と「終了日」を入力させることで、日付範囲の条件が可能です。
SELECT * FROM T_売上 WHERE 受注日 BETWEEN [開始日を入力してください] AND [終了日を入力してください];
▼ フォームと組み合わせて使う
フォームのテキストボックスに入力された値を条件にしたい場合は:
SELECT * FROM T_売上 WHERE 顧客名 = Forms!F_検索フォーム!txt顧客名;
フォームと組み合わせることで、より実務的なシステムを構築できます。
4. 注意点とよくあるミス
- パラメータの入力ミス(例:「佐藤」なのに「サトウ」と入力)
- フォームを使うときはフォームが開いていないとエラーになる
- パラメータの型に注意(数値や日付なら適切に入力)
できるだけ候補一覧をドロップダウンで表示させる工夫も有効です。
5. 中級者向けポイント
▼ クエリからレポートに連携
パラメータクエリをもとに、レポートを出力することも可能です。
その際は、「レポートをクエリの実行後に開く」ようにするとスムーズです。
▼ 複数条件の組み合わせ
たとえば、「顧客名」と「担当者名」の両方を指定したい場合:
SELECT * FROM T_売上 WHERE 顧客名 = [顧客名を入力してください] AND 担当者 = [担当者名を入力してください];
6. まとめ
今回は、Accessのパラメータクエリの基本から実例、応用までを一通りご紹介しました。
- パラメータクエリは柔軟な検索条件を可能にする便利な仕組み
- 入力ダイアログやフォームとの連携で実務にも活用できる
- 応用すればレポート出力や複数条件の組み合わせにも対応可能
Accessでのデータ活用をもっと効率化したい方は、ぜひ今回の内容を実際に試してみてくださいね!
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