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Accessを「脱」するべき企業の特徴とは?

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Access
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こんにちは、なかぜんです。
「今の業務アプリ、Accessでずっと作ってきたけど、このままで大丈夫かな…」
そんな不安を感じている方、多いのではないでしょうか。

Accessは非常に柔軟で、少人数であれば業務効率を一気に上げる力があります。でも、気づかないうちに“Accessでは限界”という状況に陥っている企業さんも、実はたくさん。

今回は「Accessからそろそろ卒業すべき企業」の特徴と、移行を考える判断ポイント、代替の選択肢まで、現場での事例とともにわかりやすく解説していきます。


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Accessを「脱」すべき企業の5つの特徴

1. 利用者が10人を超えている

Accessはファイル共有型のため、同時アクセスが増えると不安定になります。10人を超えてくると「誰かが開いていると遅くなる」「突然落ちる」などのトラブルが出始めます。

2. ネットワーク越しのアクセスが常態化している

社外や他拠点からVPN接続してAccessを使っている場合、パフォーマンスと安全性の両方でリスクがあります。クラウドベースの仕組みを検討すべきタイミングです。

3. データ容量が肥大化している(500MB超)

Accessのファイルサイズが500MBを超えてくると、動作が不安定になりやすく、破損リスクも高まります。日々のバックアップでヒヤヒヤしていませんか?

4. 他システムとの連携が複雑化している

CSVやExcelを手動でやり取りしている場合、ミスの温床に。APIや外部DBとの連携が重要になってきたら、Access単体では限界です。

5. アプリ開発・保守できる人材が減ってきた

「Accessに詳しい担当が退職した」「若手がVBAを知らない」…そんな声をよく聞きます。属人化リスクを抱えたまま運用を続けるのは危険です。


Accessを使い続けることで起きるトラブル例

次のようなケース、現場で見たことありませんか?

'レコードセットが使えなくなった例
Dim rs As DAO.Recordset
Set rs = CurrentDb.OpenRecordset("T_売上データ")

If rs.EOF Then
    MsgBox "データが存在しません"
End If

解説: Accessのテーブルが肥大化し、ファイルが破損すると、Recordsetすら開けなくなることも…。バックアップを取っていないと、業務が完全停止してしまいます。


Access脱却後の選択肢

1. Power Apps + Dataverse

Microsoftが推奨する後継のひとつ。AccessのデータをDataverseに移行し、ノーコードでアプリ化が可能。社内外の複数拠点利用にも最適です。

2. SQL Server + フロントエンド(Web/VBA)

データはSQL Serverで集中管理し、フロントはWebアプリや引き続きAccessを利用する構成も現実的です。段階的な移行に向いています。

3. 他のクラウド業務アプリ(kintoneやPleasanterなど)

既存のテンプレートを活かせば、中小企業でも短期間で移行できます。


注意点とよくある誤解

  • Accessからの移行=すぐ廃止ではない。段階的な「共存」が可能
  • Power Appsに移すとVBAが動かない → UIロジックの作り直しが必要
  • 移行コストが高そうに見えて、実は将来的な保守コスト削減に繋がる

応用ポイント:段階移行でリスクを抑える

いきなり全部を移行するのはハードルが高いので、次のようなステップをおすすめします。

  1. Accessの中で「非効率」な部分を洗い出す
  2. クエリやテーブルをSQL Serverに移し、リンクテーブルで共存
  3. フォーム部分だけPower Appsなどに作り直す
  4. 最後にAccessファイルを撤収し、完全移行

このようにして、業務を止めずに段階的に移行するのがコツです。


まとめ:Accessは悪ではない、けれど…

Accessは「小さく始めて育てる」には最高のツールです。
でも、いつのまにか“成長の壁”を超えてしまっているケースも多々あります。

今回紹介した特徴に当てはまる企業様は、一度Accessからの脱却を検討してみるとよいかもしれません。

次のステップ:
・まずは現在のAccessファイルの利用人数とデータサイズをチェック
・VBAやクエリの内容を棚卸しし、「移行しやすい構成か」見極めましょう。

この記事が「一歩を踏み出すきっかけ」になればうれしいです。
それでは、また別の記事でお会いしましょう!