こんにちは、なかぜんです。
「エクセルで管理が限界…」「業務効率を上げたいけどシステム化までは大げさ…」
そんな悩みを抱えている中小企業の方、多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Microsoft AccessとVBAで業務アプリを自作する方法をご紹介します。
専門的なプログラミング知識がなくても大丈夫!AccessのフォームとVBAを組み合わせれば、あなたの業務にぴったりなアプリが作れますよ。
Accessで業務アプリを作るメリット
- 社内にあるOffice製品で完結できる
- Excelよりもデータ管理がしっかりできる
- フォームで誰でも操作しやすい
- 自分たちで修正・改善がしやすい
業者に外注するよりもコストを抑えつつ、柔軟にカスタマイズできるのが最大の強みです。
まずは簡単な受注管理システムを作ってみよう
① テーブルの設計例
まずは「T_受注」テーブルを作成します。
フィールド名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
受注ID | オートナンバー | 主キー |
受注日 | 日付/時刻 | 受注した日付 |
得意先名 | 短いテキスト | お客様の名前 |
商品名 | 短いテキスト | 受注商品 |
数量 | 数値型 | 受注数量 |
② フォームの作成
次に、フォームウィザードを使って「F_受注入力」フォームを作成しましょう。
操作が苦手な人でも、フォームがあれば直感的に入力できます。
③ VBAで「自動日付入力」機能を追加
「受注日」フィールドに自動で今日の日付を入力するVBAコードを紹介します。
Private Sub Form_Load()
If IsNull(Me!受注日) Then
Me!受注日 = Date
End If
End Sub
解説:
このコードは、フォームを開いたときに「受注日」フィールドが空なら自動で今日の日付をセットします。地味ですが、手間を減らす便利機能です。
よくあるミスと注意点
- 主キーを設定しない → データの一意性が保てません
- フィールド名に全角スペース → VBAでエラーの原因に
- フォームのレコードソースを正しく設定しない → データが表示されない
応用ポイント(中級者向け)
複数テーブル連携とリレーションシップ
Accessでは「得意先マスター」「商品マスター」などのテーブルと関連付けることで、
選択肢のドロップダウン(コンボボックス)を作成できます。
VBAでのバリデーション
Private Sub 数量_BeforeUpdate(Cancel As Integer)
If Me!数量 <= 0 Then
MsgBox "数量は1以上を入力してください。", vbExclamation
Cancel = True
End If
End Sub
解説:
このコードは「数量」に0やマイナスを入力したときにエラー表示し、保存できないようにします。
まとめ|あなたの業務に合わせたアプリを作ろう!
AccessとVBAを使えば、中小企業の現場にフィットした業務アプリを自分たちで作ることができます。
今回紹介したのはあくまで導入の一例ですが、これをベースに
・在庫管理
・生産指示
・売上分析レポート
など、さまざまな業務に展開可能です。
次のステップ
- マスターテーブルとのリレーション設定
- クエリを活用した集計・分析
- レポート機能による帳票出力
「やってみたい!」と思ったら、まずはテーブルとフォームから始めてみましょう。
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