こんにちは、なかぜんです。
Accessを使っていると、間違ったデータが入力されてしまって集計や分析が大変になる…そんな経験、ありませんか?
実は「入力ミス」は、ほんのひと工夫で防ぐことができます。それが今回ご紹介する「入力規則」です。
この記事では、Access初心者でもわかるように、入力規則の基本から実践的な設定方法、よくあるミスや応用までやさしく解説していきます!
入力規則ってなに?
Accessにおける「入力規則」とは、特定の条件に合致した値しか入力できないように制限をかける設定のことです。
これにより、誤ったデータ入力を防止し、正確なデータ管理が実現できます。
たとえばこんな場面で役立ちます
- 日付フィールドに過去の日付だけを入力させたい
- 数値は0以上100以下に制限したい
- 郵便番号は7桁の数字だけにしたい
入力規則の設定方法(基本)
1. テーブルのデザインビューを開く
対象のテーブルを選び、右クリックして「デザインビュー」を開きます。
2. フィールドの「入力規則」を設定
たとえば「年齢」フィールドに18歳以上しか入力できないようにするには、
>=18
と入力します。
3. 入力規則メッセージも忘れずに
「入力規則メッセージ」に以下のような文を設定しておくと、エラー時にわかりやすい案内が出ます。
18歳以上を入力してください。
よく使う入力規則の例
入力内容 | 入力規則 | 説明 |
---|---|---|
0~100の数値 | >=0 And <=100 | 0以上100以下のみ許可 |
特定の文字列のみ | In (“男性”,”女性”) | 「男性」「女性」以外は不可 |
今日以前の日付 | <=Date() | 未来の日付は入力不可 |
注意点とよくあるミス
- 空白(Null)を許可する場合は注意
「Null値」も許可したいときは、Is Null Or (条件)
というように追記する必要があります。 - 日本語のエラーメッセージを設定しよう
入力規則メッセージがないと、英語のわかりにくいエラーになります。
「〇〇を入力してください」など、ユーザーにわかりやすい日本語で案内しましょう。 - フォーム側との連携も考慮
テーブルの入力規則はフォームでも影響を受けます。フォームで同じチェックを二重で行わないよう注意が必要です。
応用ポイント:関数を使った入力規則
Accessの入力規則では、関数も使えます。たとえば、今年の年以降は入力させたくない場合:
<=Year(Date())
また、郵便番号のような「桁数チェック」には Len()
関数が便利です。
Len([郵便番号])=7
さらに複雑な条件は、フォーム側のVBAでのチェックに移行するのも一つの手段です。
まとめ:入力規則で正しいデータを守ろう
Accessでは、ちょっとした設定で入力ミスを未然に防ぐことができます。
特に「入力規則」は、初心者でも扱いやすく、業務の効率化やデータの正確性アップに大きく貢献してくれる便利な機能です。
まずは簡単な条件から試してみて、「自分のデータベースにも取り入れてみようかな?」と思ってもらえたら嬉しいです😊
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